第6期生の募集は締め切りました(6/30)

「DEMODAY 2023」開催レポート

皆さんこんにちは!「とやまスタートアッププログラム in 東京」事務局の高尾です。
さて、この度2023年2月18日(土)に行われた第4期最終回「DEMO DAY 2023」ファイナルが終了しましたので、こちらをレポートしていきたいと思います!

目次

「DEMO DAY 2023」とは?

「スタートアップの創出」に力を入れる富山県では、地方の自治体としては全国初となる都内での起業家育成プログラム『とやまスタートアッププログラムin 東京』を開講しています。今年度は、県内のスタートアップ機運醸成及び東京⇔富山のネットワーク強化を図るため、県内においても同時開講しました。

本プログラムの集大成として、ファイナリスト8チームが発表するDEMODAY を実施します。審査にあたっては、スタートアップへの投資判断をベースに、

①市場性
②独創性
③実現可能性
④富山県(社会)へのインパクト
⑤プレゼンテーションの内容

の5つのポイントを重視します。

今回は、全メンバーが東京に集合しての開催です。

東京はAgVentureLabさまの会場をお借りしております

ピッチコンテスト

今回は、ファイナルに選出された8組のチームが5分間のプレゼンテーションを行いました。

【ファイナリスト】

  • 就活ラジオ
    碓井 一平/永平 章太
    就活アップデート事業
  • Chapter One
    平井 知世
    ライフログ事業
  • 株式会社IoTRY
    加藤 哲朗
    AI・IoT による中小製造業の工場機械監視システムの開発事業
  • Catchee
    盛永 真由
    居酒屋キャッチのDXサービス
  • きゃりこん.com
    下平 光明/上松 恵実/中田 諒
    働く人の不調を未然に防ぐ「オンライン従業員ケア」事業
  • クローZ
    北村 佳乃
    洋服シェアリングサービス

(以下のチームは動画での参加)

  • チーム育児
    坂井 友樹
    制作物3D データ化事業
  • 株式会社ModelingX
    山田航大/織田拳丞
    「MELI FE(ミライフ)」理想の暮らしを シミュレーションする地域密着型メタバース事業

これらのピッチに対し、8名の審査員の皆様に講評、審査をしていただきました。

【審査員の皆様】

  • 安喜 理紗さま
    株式会社iSGS インベストメントワークス インベストメント・マネージャー
  • 荻野 浩輝さま
    一般社団法人AgVenture Lab 代表理事 理事長
  • 白川 智樹さま
    株式会社mint ジェネラル・パートナー
  • 田村 朋之さま
    ほくほくフィナンシャルグループ 経営企画部 兼 営業戦略部 マネージャー
  • 萩谷 聡さま
    株式会社ANOBAKA ジェネラルパートナー
  • 服部 将大さま
    W 株式会社 パートナー
  • 穂積 あいこさま
    三菱UFJ 信託銀行 証券代行営業推進部 調査役
  • 三牧 純一郎
    富山県 知事政策局長

基調講演

会の後半ではレオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役会長兼社長・最高投資責任者(CIO)である藤野 英人さまに、「日本の変化とこれからの起業家のはたす役割」というテーマで基調講演もいただきました。

今回はまず「Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代」という書籍をご紹介いただきながら、「ダークホース的に生きる」ことの重要性についてお話しいただきました。次に、昨今の日本の現状を鑑みて「ニッポンは「おいしい」のか?」という問いを立てていただきました。

また、今後起業し会社を興していくうえで、あるいは成長の必須要件としての「ダイバーシティ」についてもお話しいただき、テクノロジーを社会実装できるためには多様性が重要であるということを教えていただきました。現状の富山県における経済的躍進と、それと対象的に女性の流出率の高さに触れ、「真にダイバーシティを実現するために必要なこと」について考えるための「個別化」という考え方に触れました。結果として、個別化を旨としたダイバーシティを推進することが、収益の多様性や将来収益に及ぼす影響の大きさについて思いを馳せずにはいられませんでした。

最後に「社会をリードするのはどのような起業家か」というテーマに触れ、「モチベーションと向き合うこと」の重要性、具体的には「好きなことを知り、大事にすること」、「自分の価値観に正直であること」、「「みたい・聞きたい・知りたい」といったゆかしの精神」などのようなものを持つこと、つまり好奇心を強く持ち、客観視を行いながらも楽しむことこそが重要である、と結びました。

基調講演も終わり、会の終わりには、各賞の発表。以下の賞が授与され、受講生たちから受賞に対して驚きの声が漏れる場面も。まずは、以下に企業賞受賞チームを発表します。

  • 農林中央金庫賞:
    きゃりこん.com 下平 光明/上松 恵実/中田 諒
  • 北陸銀行賞:
    就活ラジオ 碓井 一平/永平 章太
  • インテック賞:
    株式会社IoTRY 加藤 哲朗
  • ファーストバンク賞:
    きゃりこん.com 下平 光明/上松 恵実/中田 諒
  • 北陸電力グループ賞:
    きゃりこん.com 下平 光明/上松 恵実/中田 諒

そして、準優勝は「AI・IoT による中小製造業の工場機械監視システムの開発事業」を発表した、株式会社IoTRY 加藤 哲朗さん!

優勝は「居酒屋キャッチのDXサービス」を発表した、Catchee 盛永 真由さん!各回のピッチを経るごとに磨かれていくプレゼンテーションが光り、そのビジネスモデルと事業内容が高く評価されました。

Catchee 盛永 真由さんはコメントとして「昔から漠然と起業したいと考えてはいたものの、具体的にビジネスを考えていたわけではなかった。今回『富山 スタートアップ』で検索してたまたま見つけたこの『とやまスタートアッププログラム』に参加したことで、自分のやりたいことを見つめ、ビジネスのひとつの形として落とし込めた」と語りました。

会の終わりには、神戸大学 産官学連携本部 教授である熊野 正樹先生からの閉会挨拶。

また、この「DEMO DAY 2023」終了をもって、第4期は終了。晴れて修了生となった受講生の皆様は、どこか晴れやかな表情。

会の終わりには、神戸大学 産官学連携本部 教授である熊野 正樹先生からの閉会挨拶。ここで磨いたビジネスを形にしていく上で、本プログラムの同期の仲間と今後も切磋琢磨しあい、助け合いながら、ビジネスを創っていってほしいという願いを込めて、結びとなりました。

修了式

緊張感漂う「DEMODAY 2023」終了後は、美味しい富山の料理と、美味しいお酒に舌鼓。

懇親会・修了式が日本橋「はま作」にて執り行われ、受講生と審査員、運営が交流し、また、感想などを述べあいさらなる飛躍を誓う場となりました。最後は修了証書の授与式も行われ、感慨深そうな受講生の様子も。

■受講生の声(抜粋)

「このプログラムでピッチをブラッシュアップする経験ができたからこそ、自分たちの目指す世界をよりシャープに描くことが出来ました」
「地元富山からビジネスを始め、日本全体でサービスを展開していきたい。今回、厳しいフィードバックをもらったことで、より自分たちの課題が浮き彫りになり、やるべきことが明確になりました」
「今はまだビジネスとして考えきれていない部分もあるが、自分が人生をかけてやっていきたいことを見つけられたので、今後も取り組み続けていきたい」
「プログラムの同期からのコメントなどにも何度も刺激を受けたし、他の受講生のプレゼンテーションのうまさや資料作成の完成度に何度も驚かされ、非常に勉強になりました」

県庁を始めとする運営陣からも、今回の受講生の皆様の熱意がプログラムの成功につながった点などに触れ、今後も継続して県からの創業支援を利用していただき、ビジネスを成功させていってほしい、という想いを伝えたいただきました。

これからも受講生同期の絆は続いていきます

第4期のプログラムはこちらで終了ですが、次回もますます盛り上がっていくことが予感できる、とても良い1日となりました。

お集まりいただいた審査員の皆様、修了まで走りきった受講生の皆様、本プログラムに関わってくださったすべての皆様、この度は誠にありがとうございました。

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